お疲れ様です。T@課長(@Nya540720)です。
今回のテーマは、
“面接の必勝法を盗め!面接官の立場から面接の裏側を探れば突破口が見える”です。
わたしは、今まで年間50名前後を毎年面接してきました。
最近は面接する機会も減りましたが、おそらく500名前後は面接してきたと思います。
その、面接官の立場から、面接の必勝法を紹介したいと思います。
今回は中途採用について解説します。学生さんの新卒採用は今回は除外します。
結論を言うと、面接官が面接で確認していることは、“求職者の人となり”です。
当然、初対面の人間の”人となり”は簡単には分かりません。
だからこそ、面接官は様々なテクニックを使って”人となり”を探ろうとするのです。
面接官の立場から面接の裏側を探れば、苦手な面接でも突破口が見えてきます。
面接の必勝法は面接官から盗みましょう♪
重要な内容のため順を追って説明しますが、必要に応じて目次から目的の記事を選んで下さい。
面接が苦手だから必勝法が欲しい!転職者はみんな面接が苦手だという事実
過去様々な転職サイトの担当者や転職エージェントと打ち合わせをしてきましたが、
求職者の8割は面接が苦手とアンケートに書いています。
これは、今回のテーマである中途採用だけではなく、新卒の学生さんも同じアンケート結果になっています。
ということは、面接官の立場から面接を考えた場合、
面接に苦手意識を持っている求職者に対して、採用に値するかどうかを判断することも、大変難しい状況になっています。
そのため、面接官はまず求職者の苦手意識を少しでも払拭し、本当の求職者の良さを把握できるようにテクニックを駆使します。
必勝法①アイスブレイク【面接の必勝法を盗め】
対応相手の緊張を緩和する会話のやり取りのことを、アイスブレイクと言います。
アイスブレイクとは
初対面の人同士が出会う時、その緊張をときほぐすための手法。
集まった人を和ませ、コミュニケーションをとりやすい雰囲気を作り、
そこに集まった目的の達成に積極的に関わってもらえるよう働きかける技術を指す。
ゲームやオリエンテーションなどの簡単なアトラクションを指すこともありますが、
今回は、会話でアイスブレイクを行う方法を紹介します。
会話で行うアイスブレイクのポイントは、簡単に応えられる質問を投げかけることです。
簡単な質問を繰り返す内に求職者の緊張もほぐれ、本来の人となりを垣間見れるようになります。
必勝法①アイスブレイクの例 -面接の必勝法を盗め-
・「朝は雨が降ってましたが、今も降ってますか?」
・「出身はもともと、こちらの地区ですか?」
・「こちらには公共交通機関を使って来社いただきましたか?」
質問の答えが「はい」・「いいえ」、もしくは簡単に応えられる質問になっています。
このような質問をクローズド・クエスチョンと言います。
クローズド・クエスチョンとは
クローズド・クエスチョンは相手が「はい、いいえ」の二者択一や
「AorBorC」の三者択一などで答えられるような、
回答範囲を狭く限定した質問の仕方です。
クローズド・クエスチョンは相手の考えや事実を明確にしたい場面などで有効です。
また、対になる質問の仕方に、オープン・クエスチョンがあります。
オープン・クエスチョンとは
「これについて、どう思いますか?」「今後どうしていく予定ですか?」などのように、
相手が答える範囲に制約を設けず、自由に答えてもらうような質問の仕方です。
オープン・クエスチョンは相手からより多くの情報を引き出したい場面で有効です。
重要:質問の流れをおさらい
2. オープン・クエスチョンで情報を引き出す
必勝法②面接前の情報収集【面接の必勝法を盗め】
面接の前に面接官がどのような準備をしているか知っていますか?
面接官が必ず行っている準備は、
今はインターネットで名前を検索すると、さまざまな情報を得ることができます。
特に、Facebookは情報の宝庫です。
プライベートが垣間見られるため、友人関係や趣味も把握できるため、
人となりを把握する材料を多く手に入れることができます。
もちろん、ネガティブなニュースで実名が報道された場合は、合否に直結することがあります。
(実際にわたしが面接したときに、過去刑事事件で起訴されていた方が来ました)
面接中に会話の切り口にするとともに、同業他社からの情報の抜き取りや反社会的勢力とのつながりを探ります。
上記にようにインターネットを活用して様々な情報を収集します。
特に、SNSは情報があふれており、確実にチェックを行います。
必勝法③メラビアンの法則【面接の必勝法を盗め】
面接では第一印象が、とても、とても、とても重要です。
メラビアンの法則はご存じですか?
メラビアンの法則の歴史
メラビアンの法則は、1971年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者である
アルバート・メラビアンが提唱した概念です。
メラビアンの実験では、「『楽しいね』と言いながら、声のトーンは低く、不機嫌な顔している」といったような、
言葉と表情、態度が矛盾している状況で、人はどんな印象を抱くのかが検証されました。
その結果、提唱されたのが「3Vの理論」というものです。
「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って
命名されたもので、この3つのVが以下の割合で伝達するとされています。
情報 | 効果 |
視覚情報 (見た目・しぐさ・表情・視線) | 55% |
聴覚情報 (声の質や大きさ・話す速さ・口調) | 38% |
言語情報(言葉そのものの意味・会話の内容) | 7% |
つまり、言葉でどんなに「楽しい」と言っていても、態度や表情がつまらなそうであれば、
「つまらなそう」という見た目の印象のほうが強く伝わる、ということを示したものです。
また、この割合から、「7-38-55のルール」と呼ばれることもあります。
いくら言葉で取り繕っても、見た目の印象を払拭することはできません。
面接官が第一印象に注目する理由は、
”自分が感じた第一印象は、お客様や自社の従業員が抱く第一印象と一緒”という概念があります。
そのため、面接官は面接の会場となる部屋に入るときは、
求職者の方の立ち振る舞いや声のトーンなど、全体のイメージから細部に至るまでかなり細かくチェックしています。
履歴書の内容はあまり見ていない【面接官の立場から面接の裏側】
はっきり言って履歴書の内容は、あまり見ていません。
会話の糸口になるような記入があれば、積極的に質問しますが、
記入してある内容の真偽を確かめることが難しいため、オープン・クエスチョンに使える内容のほうが気になります。
仮に手書きであれば、きれいな字で書いてあれば好印象です。
しかし、特技や資格の欄にはパソコン入力が使える旨の記載がある方が望ましいと思います。
退職理由はあまり信用していない【面接官の立場から面接の裏側】
退職理由は面接の基本的な質問事項だと思いますが、内容は履歴書の記載同様、あまり信用して聞いていません。
「家族の介護」・「無理な転勤」・「部署の閉鎖」など、不可抗力と言える理由を話す方がいますが、
“面接官あるある“だと思います。
ほとんど同じような退職理由です。
面接官が注目しているポイントは、『話している様子・印象』です。
・責任転嫁というニュアンスで話していないか?
・話し方に好感がもてるか?
などを注目しています。
仮に、完全に不可抗力と言える退社理由だったとしても、
それをどう伝えるかによって、その人の性格や人となりは垣間見ることができます。
むしろ、面接官に任命されるような人は、そのような情報を感じ取る能力が高いです。
察知する能力が高いからこそ、面接官をしています。
転職者の年齢による面接の着眼点の違い【面接官の立場から面接の裏側】
企業の平均年齢や起業文化により、何歳ぐらいを若いと判断するかは違いがありますので、具体的な年齢は除外します。
しかし、若い求職者と年配の求職者では、面接官の着眼点は違います。
・年配の求職者:即戦力になるか・自社の社風になじむか・素直さ
当然ながら、年配の求職者へ求められるポイントの方が多くなります。
年配の求職者の場合、過去のキャリアにより柔軟性や素直さが少なくなり、
能力が高いがゆえに実力が発揮できない方が見受けられます。
創業間もない会社の場合は、キャリアや過去の実績が優れている方に入社いただくことは
ありがたいと思いますが、それ以外の場合は、足かせになるケースの方が多いと思います。
面接官は求職者の方が入社した場合をイメージします。
残念ながら、協調性が見受けられない方や柔軟性や固定概念が強い方には入社はお断りします。
年配の求職者の場合はその傾向が強いため、面接の際に入念にチェックします。
面接官が見るのは、人となり♪面接の極意を盗め!
間違いなく面接官が見ているのは、求職者の方の人となりです。
企業はたくさんの採用経費かけて求人広告を出したり、転職エージェントと契約しています。
採用してもすぐ退職されてしまえば、また多額の採用費を捻出する必要が出てきます。
もちろん、もし入社いただいたとしても社内に不協和音を響かせるような従業員であれば、
採用したことが悪影響になってしまいます。
そのため、面接官は慎重に採用する方を選びます。
長期間一緒に働く仲間を募集するとなると、一番重視するポイントは人となりです。
面接官が人となりを見ているとするならば、求職者の方は、
自身の人となりをさらけ出すことにより、お互いが求めている結果がはっきりします。
面接が苦手であれば隠すことなく、
「面接が苦手で緊張します」と言ってくれた方が、面接官としてはとても好感が持てます。
面接官がいろいろとテクニックを使って質問することも、SNSを調べることも、
すべては求職者の人となりを知りたいがためなのです。
番外編:印象が悪い退職理由と面接の裏側【転職者必見】
“面接官あるある”という言葉も使いながら、頻繁に聞く退職理由を記載しました、
本当だとしても面接する側の企業とすれば敬遠する退職理由もあります。
・「ブラック企業だったから」
・「精神的に病んでしまったから」
・「有給を取らせてもらえなかったから」
・「会社が終わるのが遅かったから」
・「未払い残業代があったから」
などの理由の場合、仮に本当の理由だったとしても受け入れる側の会社としては、好意的な退職理由とは受け取れません。
自社の雇用契約や労働環境の整備に自信があったとしても、
入社後に労働問題のようなリスクを考える場合は、入社をお断りすると思います。
また、面接というシチュエーションにおいて、上記のような退職理由を話す価値観や
独善的なコンプライアンスに対して好意的にとらえる面接官はいないと思います。
まとめ 面接の必勝法を盗め!面接官の立場から面接の裏側を探れば突破口が見える
面接官がチェックしているポイントをまとめます。
- 履歴書の名前を検索(SNSのチェック)
- 履歴書の電話番号を検索
- 履歴書の前職の会社を検索
- 第一印象をチェック
- アイスブレイクで苦手意識を緩和
- オープン・クエスチョンで情報収集
- 履歴書の記載内容から話題の切り口を探す
- 退職理由を確認
- 若い求職者には将来性とやる気をチェック
- 年配の求職者には即戦力・協調性・素直さをチェック
- 質問の答えよりも受け答えの印象をチェック
今回は面接官の立場から見た、面接の極意と裏側を紹介しました。
年功序列や終身雇用が崩壊した現代では、ほとんどのサラリーマンが転職をします。
わたしも5回ほど転職していますが、転職してよかったと心から思っています。
価値観や業務スキルの多様化が進んでいるため、一つの会社だけでは成長が鈍化します。
色んな企業で働くことで、スキルと人間関係も広がっていきます。
良い企業とマッチングできることも、
企業側が良い人材とマッチングすることも、運に任せていては効率が悪いと思います。
企業も求職者も理想のマッチングを効率的に進めるためには、
転職サイトの無料診断や事前に登録しておくことで、マッチングのチャンスをミスミス逃すことがなくなります。
転職のチャンスは逃さない状況を常に作っておくことが大事です。
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それでは、今日も1日、お疲れ様でした!