お疲れ様です。たき@課長(@Nya540720)です。
2020年2月22日の夜に日本テレビで放送された『人生が変わる1分間の深イイ話』で、『生理の悩み救うカリスマ産婦人科医に密着&人気俳優の姉TV初登場』という特集がありました。
男性には分からない女性特有の症状ということもあり、私は分かっていない内容も多く、家族全員で興味深く番組を拝見させていただきました。
中学2年生の息子と小学4年生の娘と学校の性教育の内容も聞きながら、私自身の性教育の至らなさを痛感しました。
生理とは女性ひとりひとりで症状が異なること、PMS【月経前症候群】という症状があることや、経口避妊薬【ピル】や月経カップなど、男性である私には馴染みがない言葉も多く、息子や娘にも勉強になったと思います。
PMSとは
月経(生理)の前にはどうしてもイライラしてしまったり、甘いものが無性に食べたくなったり、
乳房がはって痛んだり…いろいろな不調がでてきますよね。これは、PMS(月経前症候群)と呼ばれる症状です。PMS(月経前症候群)は“Premenstrual Syndrome”という英語の略称。月経(生理)の3〜10日位前から起こるキモチやカラダの不調で、
月経(生理)が来ると症状が弱まり、やがて消えていくものです。多くの女性が月経(生理)の前になんらかのPMSの症状を抱えていると言われています。
でも、PMSという名前の認知度は低く、知らずに悩んでいる人もたくさんいるようです。
性教育が必要な理由【中高生の性教育にHPVワクチンの説明も必要?】
厚生労働省によると、昨年度の20歳未満の人工妊娠中絶件数は14128件。
昨年1年間に、20歳未満の母親から生まれた子どもの数9898人を上回るとのこと。
赤ちゃんの命が奪われる虐待死もなくならない。
2007年から昨年3月までに10代で妊娠した母親から生まれ、虐待死した子どもは111人に上るとの発表があります。
最も多いのが生まれたその日に亡くなるケースで、25人がトイレやロッカーに遺棄されるなどして、命を落としたという痛ましい発表もあります。
にんしんSOS東京は避妊や思いがけない妊娠などに関する相談を受け付けているそうです。
年代別でみると、10代と20代の相談がそれぞれ35%ずつになっています。
東京都教育委員会が発行している「性教育の手引き」というものがあります。
「情報化の進展に伴う課題」や「妊娠・出産に伴う課題」・「性感染症に関する課題」
・「性同一性障害等に関する正しい理解 」など、学校教育における性教育の難しさが浮き彫りになっています。
「情報化の進展に伴う課題」より抜粋
インターネットやスマートフォン等の普及により、性に関する情報が氾濫し、様々な情報をいつでも容易に入手できるようになりました。
しかし、その情報が必ずしも正しいとは限りません。
学校において、児童・生徒一人一人が性に関する基本的な知識を身に付けることができるようにするとともに、必要な情報を自ら収集し、適切な意思決定や行動選択を行うことができる力を育むことが課題となっています。
また、インターネットを介して、不特定多数の人と交流することにより、児童・生徒が性被害に遭う事例も増加しています。
「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律等の解釈基準(平成20年度警察庁)に伴い、出会い系サイトに起因する被害に遭う子供は減少傾向にありますが、その反面、SNSを介して被害に遭う児童・生徒が急増しています。
平成 29 年に、SNS等を通じて児童買春や児童ポルノ等の被害に遭った児童・生徒は、全国で過去最多の 1,813 人(前年比+77 人)でした。
さらに、平成 29 年に、児童ポルノ事犯の自画撮り被害 に遭った児童・生徒は全国で 515 人(前年比+35 人)であり、増加傾向にあります。
そのうち、自画撮り被害に遭った児童・生徒の半数は中学生でした。
一度流出した画像等は完全に削除することが困難で、取り返しのつかない被害につながってしまう場合もあります。
学校における性教育【中高生の性教育にHPVワクチンの説明も必要?】
小学校で教わる性教育の内容
1年生、2年生では、生命の大切さや他人を尊重すること、節度を守ることなどを主に道徳の授業を通して学びます。
3年生になると、保健・体育で身の回りの環境について学び、4年生では思春期の体と心の変化、異性への関心を持ち始めることを学ぶ事が一般的です。
5年生になると宿泊授業を通して、健康な生活態度、けがや犯罪被害の予防について学びます。
6年生では感染症の予防や、ネットを通して犯罪に巻き込まれる危険性などを具体的な例を通して教わるでしょう。
中学校で教わる性教育の内容
中学では、より具体的な性教育がおこなわれます。生物の授業と連動させながら、保健体育でも生殖について学ぶ機会を得るでしょう。
また、性感染症やエイズ、性に関する具体的な問題についての授業もあります。
高校で教わる性教育の内容
高校では、家族の役割や健康維持の大切さについて学びます。
生涯を視野に入れた生活設計を立てることの大切さを教え、実際に子供に設計図を描かせる学校も少なくありません。
日本と海外における性教育の違い
日本の“性教育”が変わろうとしています。
国は、来年(2021年)4月から「生命(いのち)の安全教育」と題した授業を、小中学校などで段階的に導入する方針で、現在、国の有識者会議で、どう教えていくかが議論されているのです(NHK 『けさのクローズアップ』より抜粋)
これまで学校で教えていたのは、「男女の体の違い」や「妊娠後の体の変化」など。
それに加え、「生命の安全教育」では、水着で隠れる体の部位・プライベートゾーンを他人に見せないことや、カップル間で起こる暴力・デートDVの危険性、SNSで人と出会うことのリスクなどを教えるとしています。
私が受けてきた性教育を振り返ると、それは「生殖」にまつわることのみだったことが分かります。
当たり前ですが、世界には男と女がいる。その男女が交わると子どもができる。
その交わりのために男女には異なる生殖器がついており、それはこう機能する……云々。
体の機能以外の知識、例えば性犯罪やそこから身を守るための方法については、教わった記憶がない(友達の女性も聞いたことないはず)
性教育とは生殖する体についての学習であり、男性である私ですら「恥ずかしい」という気持ちになる授業でした。
当時の性教育と比べれば、幾分進化した性教育になっているのではないでしょうか。
アメリカでの性教育事情
アメリカでは州や学校の方針によって、性教育の内容が大きく異なります。
しかし、多様性を重んじる流れから、同性愛者などの性的マイノリティと呼ばれる人々への理解について学ぶ機会が多い傾向があるそうです。
また、プロテスタントが主流を占めることから、結婚まで性的関係を持たないことを推奨する学校も少なくないそうです
(HANAKOママWebより抜粋)
性感染症の増加【中高生の性教育にHPVワクチンの説明も必要?】
定点把握4性感染症の傾向をみると、性器クラミジア感染症が最も患者数が多く、淋菌感染症の2.5倍、性器ヘルペスウイルス感染症の3.1倍、尖圭コンジローマの4.9倍もあります。
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
性感染症定点あたり報告数の年次推移(男女)
定点あたり報告数の年次推移をみると、性器クラミジア感染症、淋菌感染症は男女ともに
2002年までは増加傾向が見られ、その後は減少しています。
一方、性器ヘルペスと尖圭コンジローマは、おおむね横這いで推移しています。
2011年の定点あたり報告数は、性器クラミジア感染症 26.56人/年
(男性 12.14人/年、女性 14.42人/年)
淋菌感染症 10.6人/年
(男性 8.35人/年、女性2.25人/年)
性器ヘルペス 8.52人/年
(男性 3.4人/年、女性 5.12人/年)
尖圭コンジローマ 5.4人/年
(男性 3.09人/年、女性 2.31人/年)
でした。
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
5歳きざみの年齢別でみると、男性では、性器クラミジア感染症と淋菌感染症では25~29歳、尖圭コンジローマ25~39歳、性器ヘルペスは30~34歳にピークがみられます。
一方、女性では性器ヘルペスが20~29歳、残りの3疾患すべてで20~24歳にピークがあります。
性感染症は性的活動が活発な若い人たちを中心とした病気であることが示されています。
(以下図参照)
性器クラミジア感染症(男女) 淋病感染症(男女)
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
梅毒報告数の年次推移(男女総数)
全数把握疾患である梅毒については2003年までは減少傾向にあり、その後は増加したものの2009~2010年は減少しました。
しかし2011年には再び増加し、男女総数では2000年以降で、2008年(831例)に次ぐ827例の報告があり、特に男性は2008年(617例)を超え649例の報告数でした。
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
子供達を守るために必要な知識や措置【教えるべき理由を解説】
子供達を守るために性教育を積極的に行っていくことも大事ですが、インターネットやSNSの流行により、不特定多数の人と関わりがもちやすい環境であることは間違いなく、多感な時期の子供達には教育だけでは足りない可能性が高いと思います。
性感染症の予防には、基本的な方法としては避妊具を携帯することと、応用としてワクチン(HPV)を接種することをお勧めします。
HPVワクチンとは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は皮膚や粘膜に感染するウイルスで、100以上の種類があります。
粘膜に感染するHPVのうち少なくとも15種類が子宮頸がんの患者さんから検出され、「高リスク型HPV」と呼ばれています。
これら高リスク型HPVは性行為によって感染しますが、子宮頸がん以外に、中咽頭がん、肛門がん、腟がん、外陰がん、陰茎がんなどにも関わっていると考えられています(厚生労働省HPより)
子宮頸がんとHPVの関係性【PMS・生理・HPVワクチン子供を守るために】
日本における子宮頸がんの最近の動向とは。
子宮頸がんは年間約1万人が罹患し、約2,800人が死亡しており、患者数・死亡者数とも近年漸増傾向にあります。
特に、他の年齢層に比較して50歳未満の若い世代での罹患の増加が問題となっています。
(公益財団法人 日本産婦人科学会 HPより抜粋)
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
子宮頸がんはどのようにして起こるのか?どのように予防できるのか?
子宮頸がんの95%以上は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因です。
子宮頸部に感染するHPVの感染経路は、性的接触と考えられます。
HPVはごくありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性のうち50%~80%は、HPVに感染していると推計されています。
性交渉を経験する年頃になれば、男女を問わず、多くの人々がHPVに感染します。
そして、そのうち一部の女性が将来高度前がん病変や子宮頸がんを発症することになります。
HPVに感染してから子宮頸がんに進行するまでの期間は、数年~数十年と考えられます。
HPVに感染した女性の一部は、感染細胞が異常な形に変化して、前がん病変を発症します。
HPVの作用による細胞の異常は、軽い異常(軽度前がん病変)が起こり、その中の一部は、さらに強い異常(高度前がん病変)に進行します。
これらの異形成は、一般的に症状が出現しないため、「子宮頸がん検診」で見つけられます。
しかし、がん検診を受診しないと、気づかれないまま、前がん病変から子宮頸がん(浸潤がん)に進行することがあります。
発がん性HPVの中で、とくに、HPV16型、HPV18型は特に前がん病変や子宮頸がんへ進行する頻度が高く、スピードも速いと言われています。
しかし、HPV16型、HPV18型の感染は、HPVワクチンによって防ぐことができます。
このように、子宮頸がんでは、原因であるHPVに感染しないことによってがんにならないようにすること(1次予防)と、がん検診によるスクリーニングでがんを早期発見・早期治療し、結果的に子宮頸がんによる死亡を予防すること(2次予防)ができます。
このように子宮頸がんは、最も予防しやすいがんであり、がん予防の知識が大切となる病気です。
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
日本で承認されているHPVワクチンはどのようなもの?
国内で承認されているHPVワクチンは2価と4価の2種類があります。
2価ワクチンは子宮頸がんの主な原因となるHPV-16型と18型に対するワクチンです。
一方4価ワクチンは16型・18型と、良性の尖形コンジローマの原因となる6型・11型の4つの型に対するワクチンです。
これらワクチンはHPVの感染を予防するもので、すでにHPVに感染している細胞からHPVを排除する効果は認められません。
したがって、初めての性交渉を経験する前に接種することが最も効果的です。
現在世界の80カ国以上において、HPVワクチンの国の公費助成による施策が実施されています。
なお、海外ではすでに9つの型のHPVの感染を予防し、90%以上の子宮頸がんを予防すると推定されている9価HPVワクチンが公費接種されており、日本では2020年7月21日に、厚生労働省より製造販売が承認されましたが、まだ定期接種ではなく、任意接種としての流通もしていません。
HPVワクチンの効果は国内外でどのように示されている?
HPVワクチン接種を国のプログラムとして早期に取り入れたオーストラリア・イギリス・米国・北欧などの国々では、HPV感染や前がん病変の発生が有意に低下していることが報告されています。
これらの国々では、ワクチン接種世代と同じ世代でワクチンを接種していない人のHPV感染も低下しています(集団免疫効果といいます)
またフィンランドの報告によると、HPVに関連して発生する浸潤がんが、ワクチンを接種した人たちにおいては全く発生していないとされています。
最近の報告では、HPVワクチンと子宮頸がん検診が最も成功しているオーストラリアでは2028年に世界に先駆けて新規の子宮頸がん患者はほぼいなくなるとのシミュレーションがなされました。
世界全体でもHPVワクチンと検診を適切に組み合わせることで今世紀中の排除(症例数が人口10万あたり4人以下になることを言う)が可能であるとのシミュレーションがなされました。
日本においてこのままHPVワクチンの接種が進まない状況が今後も改善しないと、子宮頸がんの予防において世界の流れから大きく取り残される懸念があります。
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
国内においても複数のHPVワクチンの有効性についての研究が進行中です。
新潟県で行われている研究では、ワクチンを接種した20歳~22歳の女性においてHPV-16型・18型(HPVワクチンによる効果が期待される型)に感染している割合が有意に低下していることがすでに示されています。
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
秋田県、宮城県における研究では、20〜24歳の女性の子宮頸がん検診において異常な細胞が見つかる割合が、ワクチン接種者では非接種者と比較して有意に少ないことが判明しています。
日本対がん協会のデータを用いた研究からは、20〜29歳の女性において子宮頸部の前がん病変と診断される割合はワクチン接種者で有意に少ないことが示されました。
松山市における研究ではワクチン接種世代では20歳時の子宮頸がん検診において前がん病変が見つかる割合が有意に減少していることが示されました。
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
(公益財団法人 性の健康医学財団 HPより抜粋)
性感染症のHPVワクチン接種なら「ぺいるーと」
HPVワクチンの接種ができる医療機関は少なくありませんが、費用も決して安くはありません。
調べればすぐ出てきますが、5万~10万円ほどかかります。
しかし、治験というシステムを活用することによって、無料でワクチン接種が可能です。
さらに、治験の場合は、負担軽減費としてお金も貰えます!
日本でも治験として、HPVワクチン接種は多くはなく、数少ない(唯一の?)医療機関が『ぺいるーと』です。
以前、HPVワクチンの紹介記事を書きましたので参考にしてください。
【スキマ時間の治験モニターならこちら↓】
まとめ 中高生の性教育にHPVワクチンの説明も必要?教えるべき理由を解説
子供達を守るための性教育については、ひとつの取り組みで全てが改善することはないと思います。
学校での性教育・家庭での性教育、自治体や医療機関などによるフォローも必要だと思います。
私自身、決して家庭での性教育が上手くできているとは思いません。
子供の時の性教育のように「恥ずかしい」という意識はまだまだ拭えません。
しかし、私の子供時と比べて性的な情報は何倍にも多くなっており、SNSの普及はその拍車をかける結果となっていますよね。
だからこそ、子供を見守る側が適切な情報を与えてあげる必要があると思います。
性的な被害の被害者にも加害者にもならぬよう、適切な性教育を行っていきたいと思います。
【中高生の制汗剤ならハイネスの公式HPはこちら↓】
それでは、今日も1日、お疲れ様でした!